第59回全国ラグビーフットボール選手権大会 3回戦 早稲田大学VS東洋大学戦観戦記(12月11日(日))

29年ぶりに関東大学リーグ戦1部に昇格し、リーグ戦で3位となってつかんだ初舞台です。対戦相手は大学選手権16回の優勝を誇る早稲田大学。この歴史的一戦を城東支部、城北支部ほか有志20人ほどで見守りました。会場は開幕戦で前年1位の東海大学を27-24で破った聖地・秩父宮ラグビー場です。

東洋大学のキックオフで試合開始。立ち上がりから積極的に攻める東洋大学でしたが、肝心のところで細かなミスが出てチャンスを生かせません。逆に15分、早稲田大学の宮尾選手(SH)にパスをインターセプトされ、そのまま先制トライ(吉村選手ゴール成功)を奪われ0-7とリードを許しました。

ここから東洋大学の反撃です。29分、相手ボールのラインアウトを奪ってバックスに展開してFB田中選手が大きくゲイン。最後はフォローしたSH神田選手が相手ディフェンスを振り切ってトライ(杉本選手ゴール成功)を決め7-7の同点に追いつきました。前半終了間際にも相手ゴール前のマイボールラインアウトからモールを押し込んでHO谷名選手がトライ。杉本選手のゴールは失敗したものの12-7と5点をリードして前半を折り返しました。
「勝てるかもしれない」。そんな期待感がスタンドにも広がりました。

後半も立ち上がりは東洋大学ペースです。後半3分、SO土橋選手の好タッチキックでつかんだ相手ゴール前のマイボールラインアウトから得意のモールを押し込んでHO谷名選手がトライ。杉本選手のゴールも決まって19-7とリードを広げました。

ここから早稲田大学が反撃にでます。
6分にはスクラムからのサインプレーでCTB吉村選手にトライ(吉村選手ゴール成功)を許し再び5点差に迫られます。18分には吉村選手にPGを決められたあとの26分、早稲田大学は大きく外に展開。最後は決定力のあるWTB槇選手にトライ(吉村選手ゴール成功)を奪われ、19-24と逆転されました。

33分にも大きく外に振られ、WTB松下選手に試合を決定づけるトライ(吉村選手ゴール成功)を決められてしまいました。スクラムサイド、ラックサイドのディフェンスが強いとみるや、スピードあるバックス陣を生かして大きく外に展開した早稲田大学の戦術が一枚上だったと言えるでしょう。

最後まで齋藤主将を中心にあきらめることなく攻め続けた東洋大学フィフティーンでしたが、無情にも稲場レフリーの笛が響き渡り、19-34で大学選手権という“初舞台”はノーサイドとなりました。

この日スタンドを埋めたファンから両チームの健闘を称え、大きな拍手が送られました。大学選手権での勝利は叶わなかったものの、ラグビー部の挑戦はまだまだ続きます。

メディアへの対応を終え、グラウンド横の駐車場での円陣が解けたあと、福永監督は力強く語ってくれました。
「一からチームを作り直して出直します」

来シーズンどんなチームができるのか、期待しましょう。

ラグビー観戦記
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