哲学堂見学と歌舞伎観劇ツアーのご報告

11月7日(日)は、20度超えの秋晴れに恵まれ、立冬とは思えぬほどの絶好の行楽日和でした。30名の皆様と哲学堂公園と歌舞伎観劇ツアーを行いました。

哲学堂公園は、中野区の北部に位置する1万7千坪を擁する公園です。
東洋大学の創立者である井上円了先生が哲学や社会教育の場として創設した公園で77場の哲学に由来するユニークな名前の建物や石造物、通路などが点在しています。円了先生の哲学感、世界観を垣間見ながら、少し早めの紅葉と散策をのんびりと楽しむことができました。

午後は歌舞伎観劇。歌舞伎座3階の「花篭」で黙食ではありましたが美味しい昼食、銀座の喧騒とは別世界のパワースポットの屋上庭園、歌舞伎座ギャラリーを自由見学。歌舞伎座の瓦と背後にそびえる歌舞伎座タワーの新旧の対比が印象的でした。
また、開演までの自由時間で歌舞伎座地下2階「木挽町広場」や周辺の有名店での買い物を楽しまれている方もいらっしゃいました。

いよいよ歌舞伎観劇です。演目の「寿曽我対面」は、様々な「曽我もの」の作品の中でも歌舞伎の多彩な役柄がそろう、顔見世に相応しい豪華な一幕でした。今回が、初めての歌舞伎観劇の方も多くイヤホンガイドを借りての観劇を楽しんでいただきました。ガイドによると「歌舞伎の美しい衣装を堪能ください」との事。それぞれの役柄を表す歌舞伎独特の美しさが強調された衣装での豪華な舞台でした。

「連獅子」は前半が親獅子の情愛や谷を這い上がる子のけなげさが描かれ、後半は、有名な親子獅子の勇壮かつ華麗な毛振りが圧巻です。今回、祖父仁左衛門と孫の千之助の共演で親子の強い愛情を感じました。

寿曽我対面では黒御簾で演奏していた囃子方が、連獅子では舞台に居並び、三味線、鼓や、笛などの鳴り物や長唄の響きは背筋がすっと伸びるような緊張感と心地良さがありました。囃子方が、黒い特注マスクで演奏されていたのも、このご時世ならではの思い出のシーンとなりました。

歌舞伎を鑑賞する際には、事前に演目のあらすじ、見どころなどを情報収集して臨むと歌舞伎がもっと理解出来て楽しめただろうなと思いました。


参加された方にアンケートをお願いしましたが、
「今回の企画に参加しなければ、大学の創立者のゆかりのある哲学堂公園があるなんて知らずにいたと思う」
「自由時間が多く、満足致しました」
「初めての歌舞伎、感動しました。ありがとうございました」
などの感想を頂きました。
また、今後やってほしい企画の希望も頂きましたので「参加して楽しくてためになる」をモットーに、多くの会員の皆様に参加して頂けるイベントを計画したいと思います。


最後になりますが、今回参加希望が殺到しましたため、申込開始から約15分で定員に達してしまいました。また、申込期間中、約90件の申し込みを頂きました。申込いただきながらご参加いただけませんでした会員の皆様にはお詫び申し上げます。

哲学堂公園
哲学堂公園
歌舞伎座
歌舞伎座
歌舞伎座